日本人が死ぬまでに訪れたい、一生に一度は見たい史跡として必ず上位に食い込んでくるのがこのマチュピチュ(machu picchu)です。天空の城ラピュタのモデルの1つとも言われており、聞いたことのある方も多いと思います。
南米ペルーの奥地に潜む、インカ帝国の都市の1つだったといわれている世界的に有名な遺跡であるため、世界中から観光客が押し寄せてきます。インカ帝国は文字を持たない文化であったこと、スペイン人の侵略によりインカ帝国が滅ぼされたことなどからいまだに何のために存在していたのか、どんな都市だったのかは謎が多いとされています。その辺も人を引き付けるミステリーになっているのかもしれません。
このマチュピチュ、確かにかなり高いところにあり、かつ突然現れるので天空の城感半端ない。
私は遺跡の専門家でもなんでもありませんので、遺跡の緻密さやすごさなどはわかりませんが、「とにかくよくこんなところに造ったなあ~」というのが真っ先に思った感想でした。とにかくすんごいところにあります。周りみても山だらけ。やまやまやま・・・・。
マチュピチュから周りを撮影するとずっとこんな感じ・・・。マチュピチュにアクセスするには、近くにあるペルーの古都「クスコ」から電車や車などで乗り継ぎ、現在はマチュピチュ村と名前がついているふもとの村に行き、そこからバスや徒歩でマチュピチュ(遺跡)へ向かうというのがルートになっています。
15年以上前は、このマチュピチュ村は「アグアスカリエンテス(Aguas Calientes)」という日本語で「温泉」を意味する小さな集落でした。今はそのままの名前になっているようですね。このマチュピチュに宿泊していくのが一般的ですが、入口にあるベルモンド サンクチュアリー・ロッジというマチュピチュに隣接するホテルに宿泊できるようです。昔から入口のところにホテルがあったことは覚えていますが、そんな高級なホテルではなかったような・・・。
とはいえ、現在と15年前は電車の代金・バス代から入場料に至るまでだいぶ変わってしまっており、すさまじく高くなってしまったなあという印象です。現在マチュピチュを訪れるには事前予約が必要かつ、時間制限があって、しかもそのマチュピチュが一望できるワイナピチュという山に登るための入場券が約60ドルくらいするようです。
私たちが訪れたときは予約不要・時間制限なし・ワイナピチュ登り放題で10ドルでした・・・。インフレ半端ない。
この写真で見れる手前側の遺跡がマチュピチュです。現地の言葉で「若い峰」の意味。奥に見えるのがワイナピチュ(Huayna picchu)。「老いた峰」の意味だそう。このワイナピチュに登ることができます。それはちょっと後でご紹介するとして、この写真の右手側が入口です。
入口からマチュピチュの中に入ると、突然遺跡が目に飛び込んでくる姿はそれはもう絶景でした。天空の城とはよく言ったもので素晴らしかったです。
しかも私が訪れたときは、なんとバスの通る道が落石によって進めなくなったというハプニングがおきていました。ところがなんと私は当時現地で出会った旅仲間と一緒にたまたま自らの足で登ってマチュピチュまで行っていたので、遺跡の中に観光客が10人くらいしかいないという恵まれた環境でマチュピチュを探索していました。確か、数時間はほとんど観光客は来なかったように思います。
中はこんな感じ。当時から排水の設備・上水の設備があったそうで、そのクオリティの高さに驚嘆した記憶があります。考古学の観点からはそれが偉大なことなのかどうかはわかりません・・・w
先ほど言ったように、我々が行ったときはものすごく静かで鳥の声と風の音しか聞こえず、数百メートル先の友人たちと会話できるくらい澄み渡っていました。この写真で写っている小屋のような場所のあたりにいる友人と会話している時に撮った写真です。この距離でも余裕で声が聞こえた。それくらい静かなマチュピチュ。空に包まれたような不思議な感覚でした。
現在は触れることができなかったり、立ち入り禁止区域が細かく決められているそうですが、人もいなかったし入り放題でした。
もちろん遺跡を傷つけちゃあかん。遺跡そのものは広大ではないです。大きさで言えばクスコの近くにあるサクサイワマンとかのほうが圧倒的に大きかったはず。
マチュピチュを一望できるワイナピチュからの風景。かなりの絶壁を登っていく道だったので、今は整備されているのかもしれませんが、昔と一緒なら絶対もう登れません・・・。昔は無料で行き放題でしたが、「死んでも責任は取らない!」という名簿を書かされました。それは今も一緒かな?実際に1年に1人くらい帰ってこなかったらしい・・・。ワイナピチュは登るのに1~2時間くらいはかかった記憶があります。現在はロープなども付けられていたり落ちないようになっているのかなぁ・・・。昔一緒に上った仲間は落ちかけました・・・w
ワイナピチュに2時間くらいぼーっとして昼寝していた記憶がある。人生で最も贅沢な昼寝。
ちなみに今はそんなことできないらしいです・・・。時間制限があるらしい・・・w
なお、この写真の左がわに建物の屋根が見えると思うのですが、この辺りが入口です。今はホテルもあるはず。ここから中に入っていったときの高揚感は結構鮮明に覚えています。この遺跡ではのちに妻となる旅仲間もいましたが、彼女となんか会話したかは全く覚えていない・・・w
あ、でもみんなで
バルス!!!!!!!!
って叫んだ記憶はあります笑。あと飛行石に似た謎の石を買っている仲間もいましたね・・・。なんでそれが買われたのか、現地の露店のおばちゃんはわかってなかったけど。
シータ!!!
パズー!!!
って会話もした記憶がある笑。
とりあえず、自分の人生において多大なる影響を及ぼした遺跡を1つ挙げなさいといわれると、私としてはこの遺跡を外すわけにはいかないので筆頭で上げさせていただきます。
「天空の城ラピュタに憧れて、小学生の時に人生で一度はマチュピチュに来ようと思っていた。だから大学最後の卒業旅行にマチュピチュを選んだのは私の中では当たり前だったんだよね。」
そう語っていた日本人女子大学生と現地で出会い、一緒にこのマチュピチュ・ワイナピチュに登りました。もちろん彼女以外にも現地で出会った旅仲間はいたのですが、その絶景を一緒に眺め、かけがえのない旅仲間となったその女性こそが、今の私の妻とは人生何があるかわかったものではありません。
運命とは何か考えさせられ、私は人生観ではなく人生が変わってしまいました。そんな思いでもあるので、若干評価が高くなっています。ちなみに良く勘違いされますが、妻は日本人で外国生活の経験もありません笑。
というわけでとても日本からは遠く、移動だけでも1日かかる場所ですが、人生で一度が訪れて価値のある史跡だと思います。ぜひ時間があってチャンスがあれば訪れていただきたいです。高山病にはくれぐれも注意して下さい!
ちなみに同じくペルーにある、有名な「ナスカの地上絵」は私の中で世界3大がっかりに認定されるほどショボかったです・・・あくまで個人の感想ですが・・・。あんなところ行かなくていいよ。
日本からのアクセス:南米までの直行便はないため、カナダ・アメリカのどちらかを経由していくのが一般的。玄関口のとなるペルーの首都リマまで丸1日以上かかると思っておいた方が良い。
リマからマチュピチュ近くの古都クスコまで飛行機で所要1時間だが、クスコは標高が高く、高山病になりやすいため注意が必要。
クスコからマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)まで電車で約3時間。
マチュピチュ村から遺跡までバスで30分、歩くと約1時間。要するに遠い・・・。
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