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異文化の衝撃~m3.com 11回目の連載より~

投稿日:2019-08-18 更新日:

m3.comで、11回目の連載を載せていただきました。

m3.comの連載は実は文字数制限などがあり、あまり詳しいことや細かなことが書けないこともあるのですが、この異文化コミュニケーションについては読みやすく書くのがとても苦労しました。

様々な異文化に会ってきましたが、あまりに衝撃的なものだと皆さんびっくりしてしまうこともあると思うので、この程度にしておいた・・・という側面も大きいです。

 




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前回の記事『放浪医師を襲った「血便事件」』では、感染症トラブルで下血・発熱に襲われたお話をしました。

様々な体験談を連続して記事にしてきましたが、今回は、世の中にはいろんな患者さんがいらっしゃるように、皆様に世界にはいろいろな文化があることを体験していただこうかと思います。

 

A whole new world 世界で見かける不思議な習慣 ~首を横にふるとYES~

世界にはいろいろな習慣があり、実に理解しがたい、あるいはとてもユニークな習慣を見ることも珍しくありません。我が国のお辞儀文化・そばをすする音などが海外の方から見るととても不可思議なものであると同様に、特に日本から遠く離れたり、日本になじみのない国では面白い習慣を見ることが時折あります。

それは、私が自分で経験したユニークな習慣として、インドやバングラデシュなどのインド周辺から中近東・東ヨーロッパあたりで見ることのできる、

 

首を横にかしげるのは「YES」の意味

 

という文化です。割と広い国・地域で見られますが、初めて見たときは『ん?どっちなの??』という戸惑いがありました。そういわれれば、昔中学生のころ、英語の教科書に『イランの人たちは首を横に振るとYESの意味だ』と書いてあったようなことを思い出し、「これなのか!」と感動した記憶があります。

首を横に振るといいますか、顎を横にかしげるといいますか、そんな動きをしたらYESあるいは、了解したという意義になるという文化は、首を縦に振ることしか見たことも聞いたことのない私にとってはとてもユニークな体験でした。ぜひインド周辺国に行かれた際は観察してみてください。

 

写真

バングラデシュにて 自転車タクシーの運ちゃんも首をかしげて「乗れよ」って言ってきます

 

 

日本人には馴染みがない 男同士でもキスしてあいさつする文化

あいさつの文化というのは、国によってかなり異なると思います。日本のようなお辞儀の文化はアジアを中心にみられる文化ですが、ご存知のとおり、握手・キスがあいさついう文化も世界的には広く行われています。

日本にはそもそもあいさつにキスの文化がなく、外国人とのあいさつの時に頬をあわせたりするということに抵抗がある方も男性女性問わず多いのではないでしょうか。

びっくりかもしれませんが、男性同士キスをするという文化も一部にはあります。中東諸国やラテン系の諸国では、男性同士のキスのあいさつがみられます。これは最初に見たり、やったりしたときには少し驚きました。生ぬるいというか・・・。

 

エジプトでは、もう頬にぶっちゅー!!ってくらいオジサン同士でキスのあいさつをしていて目が丸くなったこともあります!

 

そういえば、私の知り合いの女性が、エジプトで、

「うちの国では口同士でチューをしてあいさつするんだ。さあおいで!」

とオジサンに言われ、そんなわけはない!と思いっきりビンタしていたのを思い出しました。アラブの国などでは女性とも交わりが少ないため、異文化の外国人に対して意味不明で理不尽な要求をしてきたりすることもあります。気を付けてください。口同士でキスしてあいさつとする文化もあるようですが、嫌だったら拒んでくださいね。

 

写真

エジプトのラクダ使い ’Oh my friend!’といいながらキスのあいさつをされました!

 

帝王切開も辞さない? 生まれた曜日によって運勢が変わる国

最後にアジアの仏教国タイ・ミャンマーでみられる珍しい文化についてです。とてもユニークな文化として、生まれた曜日によって運勢が決まると強く信じられているそうです。特にミャンマーにおいては、日本における誕生日占いのようなレベルというよりは、生活に密着しているという印象でした。

なんと曜日によって付けられる名前も違ったりするそうで、ミャンマーの方の話では、

「この曜日に生まれてほしいから帝王切開してくれ」

 

ということもよくあるそうです!とてもユニークな発想・・・。曜日によってそれぞれの守護神が決まっており、それを信仰しあがめたり、夫婦やカップルになる時の相性占いにも使ったりするという文化があるそうです。

実際にミャンマーで寺院などを訪れると、「MONDAYの方はここ」というような案内板があり、そこに曜日ごとの神様(守護神と思われる)が祀られていて、その神様にお祈りしたり、献花したりして崇めていました。

占いに興味ある方は、曜日占い・ミャンマー/タイなどで調べていただけるとたくさん情報が出てきます。ご興味ある方はカップルで相性占いもできますのでぜひ!

 

写真

Yangon, Myanmarにて 月曜日生まれの方はここでお祈りください。

 

まとめと次回予告

この枠には収まりきらないユニークな文化が世界中にはあります。ぜひ、理解しがたい、ちょっと拒否感も覚えそうな文化であっても、それを尊重し、「ユニークだなあ」という発想で接していただきたいと思います。

ユニークな文化を尊重することで、世界中の文化を受け入れたり、自分のアイデンティティが確立されてくると思うからです。私は、そう思い、子どもたちにも違いを認めあって思いやりの心を持つように教育していますし、これからもそうしていきたいと思っています。

次回は、「世界からみた日本の文化が海外のこんなところにあるんか!」ということや、「ここが日本の不思議」と指摘されることについて、いくつかお話ししていきたいと思います。世界中どこに行ってもある日本のものはもちろん、あれです。

 

 

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医療者向けに書かれている文章も多いために分かりにくいかもしれませんがご容赦ください。

引き続き、m3記事からの転載は続けていこうと思っています。

 

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 旅人、元バックパッカー。内科医。18歳の時に約10か月ほどかけて世界一周を経験。西回りに世界を駆け巡り、その後も休みがあれば旅を続け、今まで訪れた国はだいたい60か国くらい。旅で出会った日本人女性と結婚し、妻と子供2人の4人家族。

今まで1人旅・カップル旅を経て、家族旅行するようになっても世界中のどこへでも行く旅好き家族に。

「子供がいるからそこへは行けない」ということがないわけではないけれど、子供たちのためにも、子供たちのためになるのであれば、どこへでも行きたい、世界一周旅行でも行きたいと妄想し続けるアラフォー。まずの目標は「50歳でもう一度妻と世界一周する」。

夢は、世界のすべてをこの目でみること・世界の広さや美しさを子供に、そして世界に広めること。

今の充実した生活の原点を作り出したのが自分にとっては旅だった。見るものすべてが新しかったあの旅の感動は忘れられない。

 

2020年末をめどにアジア某国に家族で移住予定。旅の話とともに、移住の話もお伝えしていこうと思います。

子連れ旅行のことを中心に、役に立てたらうれしくおもいます。

 

Instagram:アイジュ




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