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ケニアサファリの仕組み~サファリの歴史~

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ケニア旅行を楽しんできた我々ですが、やはりその楽しかった理由は

 

・多くの動物に出会えたこと

・素晴らしい景色が見れたこと

 

この2つに尽きると思います。

 

これらを十分に楽しむために、まずはその根底をなす「サファリ」について、その仕組みや歴史・背景などを簡単に解説していこうと思います。これからケニア旅行を楽しみたい、サファリ旅行を楽しみたいという方はこの記事を読んでいただいてサファリ旅行をイメージしてみてください。




そもそもサファリ?ゲーム?なにそれ?

日本人にとっても、「サファリパーク」というものの存在が有名であるため、サファリという言葉を聞いたことがある方がほとんどだと思います。このサファリはもともとはアラビア語を語源としたスワヒリ語で「旅」という意味なんです。その言葉から派生して、19世紀ごろのイギリス植民地下では「狩猟目的の旅行」の意味でこのサファリという言葉が英語でも使われるようになったといわれています。

 

何を狩猟してたのかというと、動物たちです。昔の記録によると銃などを用いて様々な動物を狩猟し、それ自体が楽しい旅行のような富裕層の遊びになっていたようです。ちょっと今では考えられませんが、スポーツのような感覚で動物狩猟をして、立派な象牙を持ち帰ったり飾ったりなどしていたようです・・・。19世紀~20世紀にかけてはサファリといえば、狩猟旅行という意味だったようですが、世界大戦後にケニアやタンザニアといったアフリカ諸国が独立したなどの背景もあり、徐々に狩猟目的のサファリは下火になっていったようです。その後、動物を「見る」目的で多くの人がマサイマラをはじめとするアフリカの自然保護区を訪れるようになり、その意味から転じて、現在ではアフリカ動物を見にいく旅行のことをサファリと呼ぶようになったそうです。日本ではサファリ旅行といったりすることもありますが、サファリそのものに旅行という意味があったんですね。

 

その中でも、狩りをするのにとても危険が伴うものとされていた動物たちがいます。それがライオン・バッファロー・ゾウ・サイ・ヒョウの5種類の動物です。

 

 

すいませんサイだけ今回見ていないので、昔の写真から持ってきました。

これら5種類の動物のことを‘BIG FIVE GAME’と英語では呼びます。直訳すると「大きい5つの獲物」。昔、狩りをするのに大変な危険を伴った5種類の動物たちの意味です。英語のgameは日本語でもおなじみのゲームのほかに、「獲物」「狩猟」といった意味合いを指すことがあり、単純に‘BIG FIVE’とだけ言うことも多くあります。

これらの歴史的な意味合いから、現在ではこれらの5種類の動物に出会い写真におさめることを目的に’BIG FIVE’の名称がいまだに使用されていますが、サファリを楽しむうえでも重要なポイントとして必ずどんなガイドブックやツアーパンフレットでも掲載されていると思います。このビッグファイブは決して見ることが難しい動物なわけではありません。

ゲームという語句が「獲物」「狩猟」という意味があったことから、現在ではサファリにおいてゲームといえば、動物そのものあるいは動物を見に行くことをさしたりします。ドライバーたちも「午後のゲームは何が見たい?」というような言い方をしてきたりします。ゲームあるいはゲームドライブといえば、「ランドクルーザーに乗って動物たちを見に行くこと」を英語ではさします。

 

ゲームドライブの仕組み

マサイマラは舗装された道などほぼありませんので、雨などによっても道が大きく変わってきます。したがって、かなり平坦な道もありますが、悪路もたくさんあります。なのでものすごいスピードで移動しているように思えても大体持続50㎞にも到達していないと思います。ヌーの全速力を撮影したこのときくらいのスピードが標準的な早さかもしれません。マサイマラは広いですから・・・。

 

 

それと、時間によったり季節によるのでしょうが、夏のマサイマラはゲームドライブ中に蚊に刺される危険性はほとんどないと思います。風に飛ばされるわけではないでしょうが、私たちはほとんど蚊をみかけませんでしたし、結局蚊には刺されませんでした。

サファリ旅行の1日の流れの基本は以下のようになっています。この基本形からアレンジを加えていく感じ。

メインガバナーズキャンプの特徴として、1日3回のゲームドライブがあることだそうで、ほかのホテルは昼のゲームはないことがほとんどだそう。

 

朝6時過ぎ(日の出)~9時ごろまで   朝のゲームドライブ

9時過ぎごろ  朝食

10時ごろ~12時すぎごろまで   昼のゲームドライブ(ガバナーズのみ)

13時ごろ~  ランチ

16時ごろ~19時ごろまで  夕方のゲームドライブ

20時~  夕食

 

 

これが1日の流れです。まあ1日のうち8時間くらいは車に乗っていたので、私の妻は本当に「腰と尻が痛い!」と何日もわめいておりました・・・w長時間乗ると腰が痛くなったりする方は、やわらかくて軽いそれ専用の座布団じゃないけどそういった健康グッズが必要かもしれません・・・。

 

以下はこの基本的なスケジュールに加えたオプションといいますかアレンジの内容です。我々の泊まった施設特有の状況があるかもしれませんので、宿泊される施設や旅行会社の方に伺うのをお勧めします。

 

【オプション(というか頼んでOKだったもの)】

①食事をサバンナで食べる

朝食あるいは昼食を車に詰め込み、サバンナの大草原で食べるというオプションはガバナーズでは当たり前のようにできました。ドライバーからも提案されたくらいだし。ただ一般的にいうと、昼~夕方の早いは動物たちが寝ていることが多いので、ランチをもって長時間ドライブというより、朝食をもって長時間ドライブの方がいいように思いました。

サバンナで食べるご飯は格別でした。特にメインガバナーズキャンプは’Picnic breakfast’がとてもおいしく豪華だったので、とてもお勧めです。

他のホテルでもアレンジはしてくれるようですが、後述の通り混載車か否かでだいぶ変わってしまうのかもしれません。

 

②グループで車を貸し切る

今回のメインガバナーズキャンプでは、ゲームドライブ用の車はすべてTOYOTAのランドクルーザーでかつ1グループにつき1台が徹底されていました。

これはたまたまなのかどうか不明なのですが、かなりの車両数があったこととなどからおそらく可能な限り1グループに1台の割り当てをしているものと思われます。我々はDODOWORLDから、「基本的に他のグループの方と乗りあっていただくような混載車です」と説明を受けていましたが、混載になっている車は1台もありませんでした。泊まっているお客さんの構成(団体が多いか、夫婦だけで来ているのが多いかなど)によって変わるのかもしれません。子連れにとっては、混載だと気をつかいますが、それがなかったのでとても気が楽でした。

基本的にお子さんがいなくても、同じ気心しれた家族や仲間だけで貸し切れると、こちらの要望は全部聞いてくれるし気に使わないで楽なのですが、ある投稿サイトで「一緒に乗った欧州の方が積極的な方で私は何も言わないで助かった」というようなご感想を言われている方もいらっしゃいました。人それぞれかもしれませんね・・・。

 

ゲームドライブの時間調整

混載車でなかったということもあり、何でも要望は聞いてくれました。私たちの場合は、朝から長いことドライブをする代わりに、夕方のゲームドライブはほぼしていません。夕方のゲームドライブが暑かったからです。でもそれでもHAKUNA MATATA。したがって1回のゲームドライブの時間は7~8時間という長いものでしたね。本当に腰やお尻に気を付けて・・・。

 

④時間の融通はかなり聞いてくれる

③にもかかわりますが、これはとても感じました。食事の時間は30分ならもちろん、1時間程度時間変更希望しても何も嫌な顔をされません。ケニア人が良い人なのか、この施設が良い人たちなのかよくわからないけれど、感覚的には基本的にケニア人は親切だと思います。あと動物に熱中しすぎて食事の時間が間に合わなくなりそうでも、HAKUNA MATATA!適当に食事にはありつけるように手配してくれていますのでご安心を。

 




ゲームドライブ中の注意

スケジュールのことについては以上の通りですが、実際に車に乗って出発している時の注意点です。

 

【やってはいけないこと】

・ガイド兼ドライバーの指示に従わず、突然車から降りること

 → 降りたいとき、トイレに行きたいときなどは必ずドライバーに

・大きな声を出さないこと(特に動物が近くにいるとき)

ドライブ中にはドライバーのいうことを必ず聞きましょう!トイレ行きたいときはその辺でできますので、必ずドライバーに。

また、動物たちの鳴き声もうるさくはあるんですが、我々はサバンナにお邪魔している部外者なので、まあ静かにしておきましょう。とはいっても、小声でしゃべったりする必要があるかというと普通の会話くらいは問題ありませんし、そういうことよりも自然に声がちっちゃくなっちゃうこともあるんですがねえ・・・。ライオンの赤ちゃん見てるときは思わず声が小さくなってかわいい言ってました笑。

 

 

 

【やった方がいいこと・やって問題ないこと】

・見たい光景、動物、シチュエーションをガイドにドンドン伝える(単語だけでいいから)

・車が止まっている時にルーフの上に乗ったり、車内で立ち上がる

・コートとTシャツを両方用意する

酔いやすい方は酔い止めも忘れずに

ドライバーさんは基本とても動物を見つけるスキルがすごいため、任せておいても問題になることはあまりないと思います。しかし、今回の我々のように「ライオンの狩りを観たい」「ヌーの川渡は待ってみてたい」などということを伝えておくだけでもその要望を聞いてくれます。どちらかというと、図々しいくらい要望を言ってくれた方が喜びます。日本人の感覚で要望を言わないでおくというのはNGに近いです。しっかりこうしてほしいということを伝え、また要望を聞いてくれたらオーバーなくらい喜んだり感謝したりしましょう。

車は動いている時は危ないですが、高いところから動物をみたかったりすることも多くあるので、そういう場合はルーフに上ってみていることも多々ありました。日差しにご注意を。

ゲームドライブの朝はすごく寒く、昼は日差しが強くて26度くらいしかなくても暑く感じです。うちの息子には朝はフリースやダウン着せ、昼は半そでという格好でいさせました。大人も大体同じような感じです。

また、結構揺れることも多いですので、苦手な方は酔い止めを忘れずに。私たち家族は私以外全員飲んでおりました。飲んで正解と妻も言っていたので、苦手な方は気を付けてください。市販薬で十分かと思いますが。

上が朝8時ごろ、下が同じ日の11時ごろです。朝はこのフリース姿の上から毛布をまとっていましたw

 

 

【ガイドさんたちはよくやっているので驚かなくていいこと】

・突然何の前触れもなく車から1人おりて周りの安全を確認したりトイレしていたりする

・スマホを取り出して、突然スワヒリ語で話し出す

・何も言わず車を停めて待つ

最初は驚きましたが、どのガイドさんも、突然原っぱで車止めたかと思うと車のメンテナンスをし始めたり、たち小〇をしはじめたりしますwまた、よくあるのは、ほかのドライバーたちとスマホで電話をしあっていること。

ガイド「Ah? ※!%#&$#&%$!? OK!」

みたいな会話をして、どこにどんな動物がでたかの情報交換をしたりします。他の車とすれ違った時もよくあります。なので、車が止まって数分間ドライバー同士が話過ぎて何しとんねんと思うかもしれませんが、我々のために重要な情報収集をしてくれていると思って待ちましょう笑。Pole Pole!

ハイエナがカバを食べているところに遭遇しましたが、すれ違った車にもそれを伝えていたりしたこともありました。

 

ちょっと特殊ですが・・・

子連れの皆様。子供たちがおしっこに行きたいという場合は問題ありません。

 

サバンナは天然のトイレです。

 

そこらへんに施設があってトイレがあります・・・なんてことはございません・・・。遠慮なくそこらへんでおし〇こさせてください、そしてして下さい。男性の皆様は本当に気持ちが良いこと間違いなし!!!!親子で並んでしました・・・一生の思い出・・・?

 

大人の女性の方も、安心してください。見ているのは動物だけですから・・・って説得力ないですかね・・・。うちの妻はしてました。女性用小便器みたいなものもあって、実際に持っているヨーロッパ人の方もいました。いいのかどうかはわかりませんが・・・。

 

 

あと、お子さんたちにお菓子を持たせたりしたいとおもうかもしれませんが、ぜひ飴程度にしておくことをお勧めします。かなり揺れたりするので、こぼすこと間違いないのです・・・。

 

朝のドライブが一番楽しかった

もちろん夕方のサファリも日中のサファリも楽しかったですし、ヌーの川渡やチーターの疾走なども昼に見たのですが、朝焼けや朝の行動的な動物たちの姿を見ていると、朝一番のゲームドライブが一番楽しかったです。これは意外にも、南アフリカでのサファリも同じ感想を持ったのですが、暑いきつい日差しの中、動物たちも動かないようです。

ガイド「ライオンにとって午後5時くらいの気温でも暑くてダメなんだよ」

と言っていましたので、おすすめは朝食をもって長時間ドライブするpicnic スタイルのゲームドライブです。ぜひドライバーと相談して、たくさんの動物・きれいな景色いて楽しんでみてください。

 

それでは、みなさん良いゲームを!!!

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 旅人、元バックパッカー。内科医。18歳の時に約10か月ほどかけて世界一周を経験。西回りに世界を駆け巡り、その後も休みがあれば旅を続け、今まで訪れた国はだいたい60か国くらい。旅で出会った日本人女性と結婚し、妻と子供2人の4人家族。

今まで1人旅・カップル旅を経て、家族旅行するようになっても世界中のどこへでも行く旅好き家族に。

「子供がいるからそこへは行けない」ということがないわけではないけれど、子供たちのためにも、子供たちのためになるのであれば、どこへでも行きたい、世界一周旅行でも行きたいと妄想し続けるアラフォー。まずの目標は「50歳でもう一度妻と世界一周する」。

夢は、世界のすべてをこの目でみること・世界の広さや美しさを子供に、そして世界に広めること。

今の充実した生活の原点を作り出したのが自分にとっては旅だった。見るものすべてが新しかったあの旅の感動は忘れられない。

 

2020年末をめどにアジア某国に家族で移住予定。旅の話とともに、移住の話もお伝えしていこうと思います。

子連れ旅行のことを中心に、役に立てたらうれしくおもいます。

 

Instagram:アイジュ




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