世界を放浪して、世界を一周し、様々なものを見てきたことによって人生観が変わったか?との答えに、私は絶対的に「YES」とお答えします。
どうして自分はそう感じたのか?私なりに思う理由はいくつかあります。そして、何より一番変わったのは実は「人生」そのものです。
あくまでも個人的な感想ですのでご容赦を。
①世界を一周したとき若かった
多くの世界一周経験者・海外旅行経験者・海外生活経験者の方が、それらの経験をしたことについての人生観についていろいろと述べられています。結局は自分は自分、変わらなかったという方も多いと思いますが、私はいかんせん世界一周したときが若かったです。
まだ高校も卒業して間もない18歳のときに、外国の様々な人や文化をはじめ見るものすべてが新しかったというあの経験は、確実に私の価値観を変えました。
今思えば、30前後で世界一周していても何も変わらなかったかもしれません。年をとればおのずと自分の中の世界観はなんとなくは出来上がりつつあるもの。仕事もしたことのない、アルバイトだけ、大学を入学したのですぐ休学したようなふざけた学生にはとにかく見るものすべてが新しかったです笑。
医学の世界に身を投じて10年以上たちますが、あの世界中を回っていたころのような「見るものすべてが新しかった」という感覚は一度たりとも経験していません。
唯一それに近い経験かな~と思ったのは、自分が親になったことくらいかな・・・。その話はまたいつの日か。
新しかったというのは、単にきれいな景色とかではないです。その土地の文化・言葉・人。そういった複合的な要因で生み出される光景が新しかったということであり、見るものすべてが新しかったというより、見るもの・触れるもの・聞くものすべってが新しかったと考えるのがすんなりご理解いただけるのかもしれません。
②人生のパートナーに出会ってしまった
南米を旅行した際に、当時大学の卒業旅行に一人旅で来ていた女性に出会いました。美人さんでしたが、少し年上で不愛想で・・・。その人を含めて6人ほどのメンバーでその後10日間ほど一緒に旅をして、日本に帰ってきたのち再開し、いつしか付き合うようになり、気づけば私の妻で、2児の母になっております。
その時のエピソードはいつかとっても詳しく話してみたいんですが、それはまた後日。
恋人時代を含めれば10年以上一緒におりますが、2人の共通点である旅好きということは変わっておらず、「50歳になったら世界一周しよう」という約束は今も変わっていません。
やはり生涯の伴侶を見つけてしまったという点においては、紛れもなく私の人生は変わったと言わざるを得ません。おそらく人生観が変わったというよりは、人生が変わったということなのでしょう。もともと私自身「運命」だとか「宿命」だとかそういったことは過去の経験などもあって一切信じていませんでしたが、妻との出会いはまさに神のいたずらというか、運命だと認めざるを得ないかなと思いました。そういう意味でも人生観・価値観は変わったのでしょう。
妻との出会い方だけは自慢ですし、世界一の妻だと思っています。それだけは誰にも負けない(*’ω’*)
③世界の美しさと儚さを知った
世界中を放浪する前には、私は世界は広いものだと思っていました。
世界中を回り、確かに世界はいろんなものがあって、いろんな人がいて、いろんな文化がありました。実に豊かで美しく、温かさにあふれている。それは間違いないと自分は感じました。
しかし同時に、世界は感情的で残酷で不条理であり、非常に矛盾に満ちた儚いものであるのだなあと。そうも自分自身では感じたのです。
世界は広く、希望に満ち溢れ無限の可能性を秘めているとともに、
世界は狭く儚さに満ち溢れ数多もの困難が待ち受けている。
なんとも具体的な話は難しく、抽象的なものなのですが、世界は広く狭いというか、両価性というんでしょうか、相反する感想を同時に持って物事をとらえようと心掛けているのが、今の私の思想の根源になっているように思います。
極論を言うとなると、いろんな発想や考えを中立的にとらえようと思うようになっているんですかね?世界にはいろんなことを考える人がいるんだな~ということをできる限り自分の今までの価値観にあてはめないで考えようと心がけるようになりました。人生観が変わったともいえるのかもしれません。
別に学問としてとらえようと思っていたりするわけではないので、私自身のなんとなーくなフィーリングになってしまうのですが、議論したり自分の考えをディスカッションするとなるととにかく長くなってしまう分野だと思いますのでこことはこんな程度で許してください。
このほかにもいろいろありますが、大きいのはこの3つでしょうか。
いかんせん私が世界に飛び出したのは思春期に毛が生えた程度の多感な時でした。やっぱりあの時の経験がその後のすべてにつながっていると感じてしまうんです。
これらの理由から、私にとって世界一周して旅をしたことは私の人生を間違いなく変わりましたし、人生観をも大きく変わりました。それも幸いなことにプラスに変わりました。人生において最も大きな転換になったことは言うまでもありません。
人生観を変えるために行く旅行は人生観は変えられない
とはいえ、すべての旅行や旅が人生観を変えるという発想は間違っているとも思っています。
別に私自身世界観を変えようと思って世界に飛び出したわけではなかったです。そういうこともあってか、私個人的な意見では、「自分探しの旅をしようと思って旅に出ても成功しない」とおもっています。「とりあえず人生に疲れて、旅をしてみたらそれは自分探しになっていた」というケースはあるのかな~とは思いますが。求めて世界に飛び出しても理想と現実の狭間で悩まされる方も多いのではないか?と思ってしまいます。
これは私は人生観が変わった理由の1つに上げた年齢というのもあるかと思います。やはり若いうちに新鮮な体験ができたことはラッキーでしたし、幸いなことにISISのような悪い?団体に洗脳されて悪いやつになることもなく日本に帰ってこれたのも本当にラッキーで、運が良かったです笑。
運とは自分でつかむもの・・・という考え方もありますが、私の人生においての旅における運は、完全なる偶然の産物で自分でつかんだものはないと思っています笑。もちろん、旅に出たいと思ったのは自分の意思ですが・・・。
少し話がずれましたが、単なる観光旅行で絶景を見たからって人生観が変わることはないと思います。人生や人生観は自分が実際に目で見て、触れて感じて、聞いて思ったことごとを自分なりに解釈したり、思想をまとめていくことによって変わっていくのではないかと思っています。
だからこそ私は旅は人生を変えると思っていますが、旅行は人生や人生観を変えるものではないあるいは変えにくいと考えています。
そう思うからこそ、旅と旅行を分けて考えているという根底があると思います。「旅」と「旅行」の自分なりの解釈は以下のような感じです。
以上のことから、「世界一周をして人生観が変わるか?」という質問に対しての私の答えは
YES。日本を飛び出して得た経験は紛れもなく自分自身の礎にはなる。
という風に考えています。
旅や旅行に関してとても嫌な思い出がある方もいらっしゃると思うので、皆さんにとって必ず旅が良いとは思いませんし、もう二度と旅なんてしない!という方もいらっしゃると思います。ただ、経験がなかったり、今という時代に疲れているなら、ぜひ、旅に出てご自身の人生をプラスにしてほしいと私は思っています。旅行とは違いますが、短い期間でも良いです。その場所や文化を感じ、自分なりの思いを巡らせることを短期間でも良いからするだけでも、自分の思想が変わり、人生あるいは人生観が変わっていくものだと思います。
私以外に人生観が変わった旅をされた方いらっしゃいましたらご意見を伺いたいです。
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