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旅~travel~

旅人が考える英語について

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5月から続けている、m3.com内の旅にまつわる連載の16回目・17回目の転載です。医師向けに書かれている記事ですので、一部わかりにくい、あるいは不適切な表現があるかもしれませんがご容赦ください。

今回の話は、私自身大した英語力もないのですが、生意気にも「旅人からみた外国語」について考え執筆させていただきました。

思うところあり、外国語・特に英語についてすごく批判的にとらえたものと肯定的にとらえたものの両面からアプローチしてみています。

英語については話せてよかったと思うことも多い反面、言葉だけじゃないと思うことも多々ありました。そのことを伝えてみたいとおもって記事にしています。追加の文章も入れてまたまとめてみようかなとも思っています。特に、日本での英語教育などについてもまとめていきたいと思っています。




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英語を否定的に考えてみた

診療の現場でも痛感 言葉だけがコミュニケーションではない

世界中いろんなところを旅していると、言葉の問題が立ちはだかることは多々あります。些細な表現や、自分の思い、知識をわかりやすく伝えること・・・。正直、相手の母国語を話すことができたとしても、自分の言いたいことをうまく伝えられるかどうかは、永遠の課題だと思います。診療においても、患者さんにちゃんと自分の考えを伝えたり、疾患に対する考え方を伝えたりするのは、本当に難しいと感じます。同じ母国語でかつ同じ文化を持っている同士でも、物事を伝える、正しいコミュニケーションをとることは、簡単ではありません。

日本人同士でも難しいのですから、外国で正しいコミュニケーションをとろうとすれば、さらに難易度は上がります。だからこそ、皆さんが外国に行ったときに気にしてほしいことは、言葉だけでコミュニケーションをとろうとせず、ボディランゲージや顔色を伺うといった様々な方法を駆使して、相手とのコミュニケーションを試みてほしいということです。

ボディランゲージについて、日本人はあまり得意ではないといわれていますが、顔色やその場の雰囲気を伺うということに関しては、本来日本人が得意な方法じゃないか!?と私は思います。

 

皆、「英語ができること」にこだわりすぎている

旅をすると、とにかく不特定多数の方々との、話し方・付き合い方について学ぶことができます。その経験から、日本人の外国人との接し方の問題で私が感じるのは、あまりにも言葉・特に英語というものに過度にこだわりすぎているのではないかということです。
私自身も語学は堪能ではありません。もちろん語学ができたに越したことはないと思いますが、「英語ができないから外国人とコミュニケーションがとれない」というのは、あくまでも外国の方と接した経験のないことからの発想であり、言葉だけでコミュニケーションをとろうとしている表れなのだと感じます。
そもそも「英語ができれば世界中の人とコミュニケーションがとれる」というのは過大表現であり、世界的に見れば英語を話せない人のほうが大多数です。

 

言葉だけが、コミュニケーションの手段ではない。

このことは、この記事を読んでくださっている臨床経験者の皆様が一番よくわかっていらっしゃると思います。
言葉だけでは伝わらないからこそ、臨床ではデータを取り、診察をして、その方を理解・判断しようとします。つまり、データだって診察だって、患者さんとのコミュニケーションであることは変わらないはずだと、私は思っています。
まったく言葉が通じないのに何故か結婚式に飛び入り参加したこともあります・・・

ウズベキスタンにて。この後このシャンパン乾杯に何故か私も参加・・・

 

コミュニケーション能力は医療の根底にあるはず

だからこそ私は、外国に行く予定があって英語が話せないことを気にする方には、少しオーバー気味に「英語は関係ない」「必要なのは伝えようとする意欲、知ろうとする根気」と伝えています。
どうにかして伝えてみよう、どうにかして理解する方法はないか。そう考えているうちに、短時間でも相手の癖や表情・身振り手振りを観察することでコミュニケーションがとれるとわかり、真剣に物事を伝えようとしている時、心が伝わっていることは必ず感じられると思います。少なくとも、「喜怒哀楽」はどんな状況でも必ず伝わります。

コミュニケーション能力は、国境や人種を超えて、世界共通の大切な能力であることに間違いありません。医療の世界でも、実に様々なスタッフ・患者さんとの対話が必要なのは皆様ご存知の通り。旅に出ると、間違いなくコミュニケーション能力が上昇します。様々な文化を背景に持つ人との交流は、コミュニケーション能力の上昇にとても効果があるからです。
そんな理由で、私は「本物の旅がしたいのだけどどこに行けばいい?」と聞かれたときには、「言葉が通じない国は面白い」と伝えています。この考え方には賛否両論があるでしょうし、多くの方に受け入れられるものではないとは思いますが・・・笑
とりあえず喜んでいることだけは笑顔でわかる!

言葉ってなんだろう?というテーマを通じて世界を体験することは、旅の醍醐味だと思います。また、外国では言葉を使わないコミュニケーションを心掛けることで、かえって言葉の重要性に気づき、「外国語って大事だな」「日本語も大切にしよう」と感じるようになるとも思っています。

 



でもやっぱり英語は話せた方が良いと思う

世界中のみんなが英語を話せるわけではないけれど・・・

これまで述べたように、外国語は話せなくてもコミュニケーションはとれると思います。しかし、言葉が話せたら、もっと容易にコミュニケーションがとれることには間違いありません。いわゆる「Hello」といったあいさつだけでも外国語ができれば、それだけでも相手の警戒感は薄れます。我々日本人でも。外国の方から「こんにちわ!」と片言でも行ってもらえると嬉しいと思いますが、それをぜひ相手にもやってあげてほしいです。

相手の文化を知るためには、その言葉を知るとともに、その言語の成り立ちや歴史・背景を知ると、相手の国・民族への理解が深まるのは言うまでもないでしょう。私は言語の専門家でもありませんので偉そうなことは言えませんが、会話がコミュニケーションの根幹をなすことは、人類であればだれもが感じ取っていることだと思います。

世界的にみて、英語が世界の共通語あるいはそれに準じる立場にあることに異論はありませんが、日本人が思っているほど、英語は世界中で通じるわけではありません。外国語といえばフランス語やスペイン語、と考えている方は非常に多いです。

しかし、英語以外の外国語を話す方々の文化を知りたい場合も、英語を理解すれば、誰かが英語に翻訳したり紹介したりしているものを理解できるという強みがあります。そういう意味でも、世界中で最も多くの文化で使用されている言語として、英語を学ぶことはやっぱり大切なのだと感じます。

 

写真 スリランカにて。案内板も旧宗主国の影響で英語併記が当たり前

英語が話せて助かったことは山ほどある

実際外国を旅していて、英語が話せて助かったことは数え切れません。細かな価格交渉・国境でのやり取り・訪れた場所の解説やガイド。大体どこに行っても、英語を解してくれる方はどこかしらにいるので大変助かりましたし、英語の偉大さに気づかされることは数多くありました。

もちろん、話せておけばよかったなあと思う他言語もたくさんあります。以前私がバスジャックに遭った時、ポルトガル語、せめてスペイン語が流暢であれば、もっと適切な対応が取れていたかもしれないと思いました。フランス語・アラビア語・ロシア語・北京語あたりも話すことができると、実に多くの文化圏の方と話ができるようになり、様々な体験ができただろうと感じます。

英語に限らず、気に入った・興味を持った外国語を学ぶのは、とても有意義な勉強になりますし、医療の世界でも、様々な医療文化に触れる・論文を熟読できるなどのメリットは皆様も感じていらっしゃると思います。

ちなみに、英語にはかなり地域性といいますか、Native speaker同士でも言い回し方・発音・語句の使い方などが異なるため、そのことを頭に入れておかないと混乱する場合もあります。そこはご注意を。イギリス英語とアメリカ英語の差は有名ですが、native speakerのいうことが絶対ではないという世界もあることは知っておいてよいかと思います。

 

生きた言葉に触れることが英語上達の極意 アフリカで経験した子供の国際交流

ちょっと話はそれますが、子供たちの英語教育についてお話しします。旅好きな両親のもとに生まれたからには、子供たちにも外国文化を知り・興味を持つともに日本文化に誇りを持ってほしいと常日頃から考えているため、我が家では子供たちに英語教育を行っています。とはいえ、子供たちはまだ幼いため、簡単な挨拶ができる程度です。

そんな子供たちが今年の夏にアフリカを訪れたとき、ほぼ同い年のオランダ人の少年と仲良くなり、3日間ほど日中ずっと一緒に遊んでいました。そして、その少年は英語を話していたのですが、いつの間にか子供たちの間だけでルールを作って遊んでいたのです。しかもお互いにその共通の認識は合っていました。

どうしてそんなことがわかったのか子供たちに尋ねると、「話しているうちに、英語で言われていることが何となくわかった」と言うのです!たった3日間くらい彼と遊んでいただけなのですが、知らない語句の意味を習得していく子供たちの言語能力の高さを見ると、やはり座学で英語を勉強させるのではなく、生きた英語に触れさせることが英会話の極意なのだと改めて感じさせられました。言葉は生き物、日本人の好きな英語の勉強の仕方は改める必要があると、心から感じました。

写真

ボールを使った謎のゲームを楽しむ娘とオランダ人少年。なぜ分かり合えたのか不思議

 

今、うちの子供たちはシェーン英会話教室くらいしか通わせていませんが、とても楽しそうにしています。実際に見学に授業参観に私も行ったことがありますが、めちゃくちゃ楽しそうでした・・・。私も楽しい英会話教室通っていればよかったかなあ(-_-;)



まとめ

外国語、特に英語を話せると、多文化圏の方との深い交流が可能であると同時に、自分の視野が広がることは間違いありません。医療者はどうしても英語と接する機会がとても多いと思うのですが、英語の重要性を感じるとともに英語以外の言語ともぜひ接してみてほしいと思います。言葉を追及していくことはとても面白いと思いますし、医学のような普遍的な科学と、その時代や人に合わせて流動的に変化していく言葉というのは、相反するような存在ながら、切っても切れない関係にあるのが面白いかなと、個人的には思っています。

コミュニケーションについては様々な考え方があるでしょうし、正解はないと思いましたので、ここでは私の考えを中心にお話をさせていただきました。正直な話、本当の心からの叫び・訴えは言葉がなくても通じると確信しています。だからこそ、言葉のすごさ・もろさも感じるわけで、英語を話せるから世界中の人と話せるというわけではなく、重要なのはその言葉を扱う人の心だと心底感じています。

とはいえ、ネガティブな点もポジティブな点もお話させていただきましたが、やはり言語に接することにデメリットは少ないように思います。ぜひ、外国語を楽しく学んで世界を広げてみてください。知らなかった世界が、そこには広がっているはずだから。

 

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 旅人、元バックパッカー。内科医。18歳の時に約10か月ほどかけて世界一周を経験。西回りに世界を駆け巡り、その後も休みがあれば旅を続け、今まで訪れた国はだいたい60か国くらい。旅で出会った日本人女性と結婚し、妻と子供2人の4人家族。

今まで1人旅・カップル旅を経て、家族旅行するようになっても世界中のどこへでも行く旅好き家族に。

「子供がいるからそこへは行けない」ということがないわけではないけれど、子供たちのためにも、子供たちのためになるのであれば、どこへでも行きたい、世界一周旅行でも行きたいと妄想し続けるアラフォー。まずの目標は「50歳でもう一度妻と世界一周する」。

夢は、世界のすべてをこの目でみること・世界の広さや美しさを子供に、そして世界に広めること。

今の充実した生活の原点を作り出したのが自分にとっては旅だった。見るものすべてが新しかったあの旅の感動は忘れられない。

 

2020年末をめどにアジア某国に家族で移住予定。旅の話とともに、移住の話もお伝えしていこうと思います。

子連れ旅行のことを中心に、役に立てたらうれしくおもいます。

 

Instagram:アイジュ




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