マサイマラに訪れた際に、現地のガイドやホテルのスタッフにも必ず行ってみないか?と勧められるのがこのマサイ族の村訪問。
日本でも知名度のとても高いマサイ族に会える・・・ということもあって、興味もあったので訪れてみました。
この日記でもふれていますが、ちょっとマサイ族の村に焦点を当ててご紹介していこうと思います。
マサイ族とは?
ケニアからタンザニアにかけてもともとその地にいた先住民です。様々な理由でマスメディアに取り上げられたことで有名になったらしいですが、一番有名なったきっかけみたいなのがあるのかどうかは良くわかりません。とはいえ、確かに私自身も子供のころから「マサイ族=ライオンと闘う部族」といったことは知っていましたし、知名度という意味ではアフリカのマサイ族はかなり高いと思います。
マサイ族はかなりプライドの高い部族として知られ、また家畜を中心とした遊牧民でありながら、その家畜を守るためにはライオンをも戦うことをいとわないという「戦士」がいる部族だと広く知られています。実際にいまだにライオンとは戦うようですし、牛という家畜を非常に重要視していることは事実なようです。
以前、ダウンタウンの松本人志さんのやっている「クレイジージャーニー」という旅好きな方ならご存知であろうその中で、マサイ族の男性に嫁いだ女性を紹介した回がありました。その中で、伝統的なマサイのお話やその方の嫁いだマサイ族の村の様子なども紹介されているので、ケニア旅行に行く前に見ていかれることをお勧めします。とてもよくわかる。そして、実際ここでの様子は目にしてきたものに近かったです。
ケニアのマサイマラにはいくつかマサイ族の村があるようですが、正確な場所はようわかりませんでした。何せガイドが連れて行ってくれちゃったので・・・。とはいえ、今回宿泊したガバナーズキャンプからは結構離れていたようで、ホテルから1時間くらいはかかるところにこのマサイ族の村はありました。
こういう草原をはるか超えたところにあったような・・・良くわかりません・・・。
ここに来る前、ドライバーとこんな話を聞かされていました。
ガイドさん「もちろん、今でもライオンと闘ったり現地の生活を守っているところもあるんだけど、観光に力を入れている、というような生活スタイルになっている村もある。観光客相手出ないと、食べていく手段がないのも現状なんだよ。もちろんそれぞれに家庭があって、300人程度の村にはなってるし、牛も飼っているけど、生活自体はいろんな意味で苦しんだ。どんな生活をしているのか見てやって、ぜひ観光客の1人として彼らの実態を見ていってほしい」
と。うーん、あらかじめある程度観光化された村も存在することは公認の事実の様子。それを隠すこともないし、それでその村は生きていくということを決めているんでしょう。逆に伝統的なスタイルで生活を続けている部族もたくさんあるらしい。
聞く話によると、もともと遊牧民であるマサイ族は、自分たちの生活・伝統を守り、家畜を守るためにライオンと闘ったりしたくても、政府からは「定住しろ!遊牧民から定住民になるのじゃ!」みたいなことを言われ、それに反発しながら生活をしていたりしているらしいです。もちろんすべてのマサイ族がそうなわけではなく、ナイロビや今回我々が訪れたザンジバルにも定住しているマサイ族の方々に会いましたが、引き続き従来の伝統的な望む集団と意見がだいぶ違うマサイ族もたくさんいるようです。
マサイ族がライオンと闘うのは、家畜を守るためにという側面が大きいようですが、国立保護区内の動物に手を出してはいけないといった政府の政策に反することになってしまうそうです。なかなかどういった方向性で村を動かしていくのかというのは村によって違ってくるようで難しい問題のよう・・・。
そんな中で、このマサイ族の村に訪れました。彼らの生活様式などを垣間見ることができます。
村のリーダーとの記念撮影。娘のピース姿はイギリス人が見たら怒りそう(-_-;)
村につくと、リーダーやあるいはその日の代表(係?)が出口で待っていて出迎えてくれます。
流れとしては
・村長さんあるいはリーダー格に入村料を払う(言い値は30ドル/人、私はハイシーズンで妥当だと思って特に値切りませんでした)
・歓迎のダンスを見せてもらう、あるいは一緒に踊る(娘は一緒にやってました笑)
・中に案内され、村の作りについて説明を受ける
・火おこしを見せてもらう
・家の中に案内される(こっちから見せてと言ったけど基本見せてくれそう)
・マーケット(ぼったくり激しい)を見る
・質問コーナー
・写真撮影記念でしておしまい(案内してくれた子にはチップあげました)
という流れでした。
かなり商業化されている印象を受け、正直な話流れに乗った感じではありましたが、子供たちも不思議そうに見ていましたし、実際のマサイ族の村が見れてとても良かったです。
噂のマサイジャンプを目の当たりにした!
リーダーにお金を払って、注意事項を言われます。ただ、「お金も払ってくれればいくら写真や動画を取ってもかまわない。でも家畜には触れないでくれ。」という簡単な案内くらい。すぐに歓迎の歌とダンスが始まります。最初は村の外で、そのあと村の中でも歓迎の踊りや歌が始まります。まずは女性から歓迎の歌が始まり、そのあと男性のマサイジャンプを含めた歓迎のダンスへ。
「娘さんは一緒どうよ?」といわれ、輪の中へ。親2人が大した説明もせず、「いってらっしゃ~い」といい、マサイのお兄ちゃんが突然手を引っ張って女性集団の方に連れて行かされそうになったもんだから
娘「えええ?!なに!?何が起きるの?!パパどうすればいいの!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/」
と混乱していた娘がかわいかった(*’ω’*)大丈夫だよ、食べられたりしないから笑。
男性陣も歌いながらダンス、そして歓迎のダンスで驚異の跳躍力見せていただきました。元バスケ部なのであそこまで飛べるのうらやましかった・・・w
マサイ族は伝統的に、(どの部族でもそうなのかは知りませんが)ジャンプが高く飛べることは非常に名誉なことであり、村で一番のジャンパーという称号を与えれれば英雄のような感じだそうです。実際結婚相手を選ぶのにもこのジャンプが重要らしい!「毎年祭りのような感じで一番飛べるやつを決める」という説明をされました。しかし軽く飛んでいるように見えるけどこんな高いんか。その祭りというかジャンプの祭典みてみたいわ( ゚Д゚)
ダンスが終わった後は、火おこしを見せてもらい、村の中を案内してもらいます。ガイド役の若い男の人が案内してくれますが、非常にきれいな英語でマジ驚いた。どこで習ったんだ?って言ったら「観光客かな~」ってほんまかいな。
マサイ族の村は円形状に家が建てられており、その中庭というでしょうか、内部に家畜を入れたり、子供たちの遊び場所になっていたりするようです。こうして家畜を守っているんだといっていました。どこもこんな形なのかはようわからん。
マサイの子供たちもかわいいよね(*´ω`*)ちなみに何十kmか離れたところにある学校には通っているらしい。
この子供たちのためにも、お金を落としていってほしいみたいなことはとても言われます。旅慣れた我々には、「あーよくあるやつね」で終わりますが、結構しつこいので、嫌な人は嫌になっちゃうかもしれません。
このままマサイ族の家の中も見せてもらえます。家は牛のふんと草を固めて壁や天井にしていると!なんと・・・。本で読んだことはあったような気がしましたが、本当にそうなんか。でもまったくにおいもしないし土みたいだったです。
んで家の中をみせてもらうと・・・。
暗い!!!!
想像していたが暗い。昔南アフリカでSOWETOというスラム街に行ったことがありますが、そこより暗い・・・w
明かりは?と聞くと「入口があるじゃないか!」と。窓もすごく小さい。
ちょっと見にくいですが、台所。ここも暗くて見にくそう。でも外からの明かりは見事に台所を照らしてたなあ。
娘たちは家の中なのにとてつもなくハエがたかっているのを嫌がって、また家の中で料理するのに煙が充満しているのがよくわからなかったらしく、ずっと文句を言っていました・・・。恵まれない国や地域の家はこんな感じなところもあるんだよというととても不思議そうに、そして「日本ってすごいんだね・・・」といっていました( ゚Д゚)。
寝室はこんなかんじ。なんと男性(パパ)は1人で広い部屋に、母親と子供たちは狭いベッドで一緒に寝るらしい!まあそういう国多いけどね。
そして家で囲った内側にはたくさんの牛たちが!昔、クレージージャーニーでマサイ族の村に嫁いだ奥様が、「マサイ族は牛の話しかしない」といっていたけど、牛はこの村でもちゃんといました。商業用かもしれないけど、普通に「日本で牛飼って(持って)いたりするの?」とか聞かれました( ´艸`)文化の差を感じることができてとても面白かったです。確か牛は全部で○○頭いるってとてもくわしい数字言われたと思ったんだけどもう忘れた・・・w
ちゃんと牛が夜中に押し込めるというか、入っててもらう小屋みたいなのがあるのですが、その上が鉄格子のようなものが張られていたので
「なんでこんなん付けてるの?」と不思議そうに聞いたら、
「こうしておかないとヒョウが木から飛び降りてきて食べちゃうんだよ。」
とアフリカらしい答えが( ゚Д゚)すごいねえ・・・。
さきほど言ったガイドで、非常に流ちょうな英語を話すマサイ族の若い方がいたといいましたが、今回のマサイマラでお会いした現地人の中で一番発音がイギリス人に近くわかりやすかったのがこの方でした。他の村人とも話したんだけど、どうしてもわからない(聞き取れない)お兄ちゃんがいて、その人は今回アフリカでお会いした現地人の中で一番理解不能でしたwwwどういうこっちゃ・・・w
最後にマサイ族のみんなが?作っているものを売っているマーケットを見ておしまい。マーケットの写真撮るの忘れましたが、村の隣にありました。
なお、マサイ族のマーケットはかなりぼったくりなので、旅慣れていたり交渉が慣れていたりしないとムチャクチャ高いです。ボランティアや記念・思い出として買われるなら別ですが、のぞくくらいにしてナイロビで購入したほうが良いです。ナイロビで800~1000ケニアシリングで売られていたビーズのヘアバンドの言い値が40ドル(4000ケニアシリング)でした。その時まったく相場が分からなかったため、結局顔色を見ながら「ここは5倍くらいぼってるだろうな」と勘で1000ケニアシリングまで下げましたが、1000ケニアシリングまで下げるにはかなり時間もかかりました。娘がどうしてもこのヘアバンドが欲しい!と言い出したので交渉し、最終的には娘は大喜びだったので満足です(*’ω’*)
経験として面白かった
マサイ族の村での様子はこんな感じでした。商業化されているような感じではありましたが、普通にマサイ族の方々もいまだに誇り高く遊牧民として暮らしている部分もあれば、今回訪れた村のように観光客にかなり頼って暮らしている部族もあるようです。もっとマサイ族の今についてなど語ってくれれば面白かったのですが、そのあたりはもう少しマサイ族の歴史や文化なども学んでからまた来たいなあと思います。
子供たちに今回この村を見せて良かったと思いますが、どちらかというと、もう少し大きくなって周りが見えるようになってからもう一度連れてきたいと思いました。今くらいの年齢では、「暑い」「臭い」「暗い」とかそういう感想だけで終わってしまうような気もしました・・・。もちろん宿に戻ったり、日本に帰ってきてからマサイの文化について再び話したり、そういう文化もあるんだよ~ということを話したりもしましたが、またタンザニアなどに行ったときにまた違うマサイ族の村に訪れてみたいです。
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