m3.comのメンバーズメディアにて連載させていただいている「人生で必要なことはすべて旅が教えてくれた 」9回目の連載を掲載させていただきました。数日前に掲載されていたようですが、私がアフリカ内を移動中だったためにお知らせもできていませんでした。ドバイからブログ転載してお届けいたします。
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前回の記事「ブラジルでバスジャックに遭う」では、私アイジュは、ブラジルにてバスジャックという大変な事件に巻き込まれてしまったというお話をさせていただきました。あの瞬間は忘れません。果たしてその後どうなったのでしょうか?俺死ぬのかな( ;∀;)
リオにて。この写真を撮った直後に事件。真ん中に小さくイエス様が
バスの運転手が我先に逃げる 逃げれるタイミングをうかがう私
バスの中で、ナイフを持った青年が、現地の若い女の人を脅しながら騒いでいました。ポルトガル語で何やら騒いでいるのは前回お話しした通りで、私はそのバスから出られなくなってしまったのです。その青年はバスの後ろの方にいて、私はバスの中ほどで立っていたのですが、犯人と少し距離があったからかもしれません。
「ど、どうしよう」と思いながらも、意外と冷静にその時の光景を見ていたようで、バスの中のこととか、私を弾き飛ばして出ていったおばちゃんの顔などもよく覚えています。確か、そのおばちゃんは、窓から外に出ようとしていた気がします。
そして外をよく見ると・・・バスの運転手がバスの外に出ているし・・・
お前、逃げたんかい\(゜ロ\)(/ロ゜)/
にしてもこの青年は何が目的で・・・と思っていたら、『どうやら強盗しようとしたのに、騒がれたからか、バスジャックするぞ!要求に応じろ!みたいなことをあの娘を盾に言っている』と、一緒に行動していたポルトガル語がわかる友人が相当真っ青な顔をして私に言ってきます。
( ゚Д゚)・・・
「死にたくないわ!」と、とりあえず逃げられるタイミングで逃げないと機をうかがっていました。
ここまでで数分くらいの出来事だったと思います。そんなとき、ふと犯人である青年の後ろで、背の高い黒人男性が頃合いを見計らってか突然立ち上がりました。
ん?と思った次の瞬間。
君たちはヒーローを見たことがあるか― 黒人男性が青年を成敗
ナイフを持った青年の拳をつかみ、即座にナイフを下に落とし、そのまま彼の両腕を千切れるんじゃないかと思うくらいグルンと強引に回すと、その青年はそのままひっくり返りました。
柔道で背負い投げをやったときみたいに、「でやあああああっ」てな感じに。
「え、なになに!? 」と、理解できずにいると、そのおっちゃんが犯人に向かって怒鳴りだしたのです。すると、バスの観客が大歓声で狂喜乱舞状態でした。
え( ゚Д゚)
もっとなになに!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/
青年がとりおさえられたというのに、アイジュはパニック状態になりました。
そこで友人が絶叫。
「まじかあああああ、警官だってあのおっちゃん!」
・・・。
え?
・・・。
「うおおおおおおおおおおおおお!おっちゃあああああんん( ;∀;)!!!!!」
そのままそのおっちゃんが少年を確保しました。スーパーかっこよかった。まさにヒーロー。おっちゃんもうオラ惚れたよ・・・。ドラマを見ているかのようでした!
ヒーローってこういうもんかな・・・( ;∀;)
犯人許すまじ― 犯人を社会から締め出す?
と、ここで話がおわりではありませんでした。警官のおっちゃんがその青年を捕まえた直後。よかった~と私がおもっていたら、乗客たちが
「お前、何してんじゃああああ!」
といわんばかりに、犯人をつるし上げ、挙句の果てには殴る蹴るの暴行を加えはじめたではありませんか!
さすがのアイジュもこれは驚きました。警官なんて気にせず、乗客がその青年をタコ殴り状態です。最後、犯人はなんかピクピクしていたような記憶があります。今考えればけいれんしてたんじゃ・・・。
ブラジルには、こういう犯罪者を許さない・社会から締め出すという意識があるのでしょうか。そういえば、世界一周の際に、出会った旅人の中にも「途上国では犯罪者を法で裁くというよりも、社会から抹殺したり、このままでは許さないって意識があるような気がします」と言っていた方がいました。私も似たような感覚を覚えましたが、心理学?の専門家にもうかがってみたいです。犯罪学になるんか?ようわかりません・・・。
いずれにせよ、バスジャック事件は見事、「未遂」で終わってくれたのです。生きててよかった( ;∀;)結局、そのまま駆けつけてきた警官によって青年はどこかに運ばれていきましたが、被害者への事情聴取や、「大丈夫か!?」といった声掛けのようなものは一切ありませんでした。
とりあえずバス怖いと思いつつ、私は、目的地まで歩いて移動することにして、その場を去りました。いや~びっくりした・・・。そしてしばらく友人と歩いて話していて気が付いたのです。
「バス代返してもらえなかったね」と・・・。
いや、そこ違うだろ(*´ω`*)
ブラジルは危ない目にあいましたが、日系人も多く住む素敵な場所です。サンパウロには写真のようなお寺もあります。いろんな文化の混ざった国へぜひ訪れてみてください。
まとめ
海外に行って、特に犯罪率の高い国・地域では、危ない目にあう可能性は飛躍的にあがります。ローカルの人たちとのつながりが増えるということは、文化を見る意味では良いですが、事件・事故・犯罪、あらゆるものと隣り合わせになる可能性は覚えておくべきだと思います。皆様外国では、気を付けすぎて困ることはありません。日本のような安全な国はないと思って臨んでほしいです。
この他にもマシンガンを突きつけられたりしたこともあるのですが、それはまた次の機会にお話ししますね。それよりも、私が一番困ったことは、我々医療者にも関わる、『疾患』の問題でした。
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というわけで、次回でなんと10回目です!多くの方に読んでいただけていること感謝しております。
日本に帰ったらここら辺の記事ももう少し整理したりしていきたいと思っています。
もう少しドバイを堪能してから帰国する予定です。
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