旅行医学の豆知識~飛行機内の換気~

エボラ出血熱の騒動をみなさん覚えていますでしょうか?まさにパンデミックというにふさわしいほど世界は混乱していました。日本では幸い国内での発症確認はありませんでしたが、何人かの方が隔離の上感染の有無をチェックされていたのは記憶に新しいと思います。特にそのうちの1人の方が近医を受診されていたとのことで、医者の間でも話題になりました。

そんな中、「飛行機の中で感染が伝染する」というような報道もありました。実際はエボラ出血熱は空気感染せず、接触感染が主体と今までの報告ではされていますので、パンデミックのようなことになるのはその患者さんの下痢がとびちってみんな触ってしまったとかなどという、ある特殊な条件下でなくては起きる可能性は低いと思いますので、実際にはそんなことはないのではないかと思います。もちろん医学に絶対はありませんので可能性は0ではないです。

そんなときふと思ったんですが。

飛行機内の換気ってそういえばどうなっているのだろう?

実は、この答えがなんと旅行医学の教科書的な本に書いてあったんです!びっくり。

簡単に言うと空気の半分を機内からの再利用、半分を外気からの空気を特殊な機械を使って圧縮して利用しているらしいです。つまり常に送られてくる空気の半分は機内の再利用らしいです。

再利用している空気が半分もあるならウイルスとか蔓延しちゃうじゃん!と思いませんか?僕も思いました。ただ、びっくりしたんですが「飛行機の機内は普通の家庭やビルより圧倒的に換気されている」あるそうです。知ってました?

つまり、飛行機の中は2~3分に1回すべての空気が入れ替わるようなつくりらしいですが、普通の家庭では家の中の空気がすべて入れ替わるのは10分以上かかるらしいです。したがって、ビルや家庭に比べて明らかに空気の入れ替えが頻回に行われているそうです。

さらに、特殊なウイルス粒子も除去可能とされているフィルターも搭載されている上に、機内の空気の流れを管理し機体の遠くまで広がらない仕組みを採用しているとのことで、かなり感染に対して気を配っているようです。(気を配ってそうなっているのか、結果的にそうなったのかは知りませんが・・・。)

へえ~って思ってしまいましたが、さらなる改良を目指して大きく注目された高校生もいるようで。すごいですね。

Meet the teen who just won $75,000 for inventing a system to keep germs from spreading on airplanes

参考文献;Elaine C.Jong, Christopher Sanford :The travel and tropical medicine manual.

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