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旅~travel~

ブラジルでバスジャックに遭う~m3.com8回目の連載~

投稿日:2019-07-27 更新日:

m3.comのメンバーズメディアにて連載させていただいている「人生で必要なことはすべて旅が教えてくれた 」8回目の連載からの転載です。
ザンジバルからお届けします(*’ω’*)

旅人医師に質問、世界で一番は? ~m3.com7回目の連載~





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前回の記事「旅人医師に質問、世界で一番は?」では、多くの方からいただく質問である「どこが一番よかったか?」ということについてお話しさせていただきましたが、今回は次に多い質問である、「危ない目に合ってないの?」ということについて経験をお話ししていこうと思います。

 

外国では「交渉」が重要 ぼったくり、騙されるなんて日常茶飯事

よく海外に行って、特に途上国(という表現が正しいかどうかは別にして、いわゆる先進国でない国)などに行くと「騙された!」「値段が違った!」「言っていたことと違った!」というご経験ありませんか?海外でのこういう詐欺的な経験ですが、アイジュのような旅慣れた人間からすれば、

 

「ぼったくられたり、値段が違う・サービスがひどいなんて気にしちゃいけない」

 

と思います。

そもそも適正な価格やサービスとはいったいなんなのか?という目線で物事を見ることが必要で、自分がその価格やサービスに納得し、その対価としてお金を払った時点で契約は成立します。旅での決定はすべて自己責任、支払った自分が悪いと考える必要があるのではないでしょうか。

だからこそ、物事を行うときには外国では必ず「交渉」が重要になってきます。自分の納得いくまでとことん交渉してください。これは日本人の苦手なところであると思いますが、良いものは良いと伝え、感謝もたくさん伝えると同時に、自分の要求に相手が不誠実な態度で来た場合は、怒ることも重要です。これができるか、見極められるかどうかによって、旅人のスキルが決まり、騙されるか否かの大きな分かれ目になるのだと思います。これらのスキルがないうちに騙されやすいとされるインドなどに行くと、それは大変な目に合うと思います・・・。気を付けてください><

後からぼったくられたことがわかった場合は、もう忘れましょう(笑)

 

 

日本ほど安全な国はない― 海外は犯罪に遭遇する可能性を常に考えておくべき

日本は軽犯罪も殺人などの凶悪犯罪も、国際的にみて非常に低いことはよく知られており、多くの方がこのことをご存知だと思います。実際、世界広しといえど、島国やシンガポールのような小さな国は別として、大国といわれるような国で、日本ほど安全な国は確かにありませんでした。

 

写真

The Economist:As crime dries up, Japan’s police hunt for things to do.より引用

 

海外でも日本は非常に安全すぎて「警察は暇、犯罪を見つけようとしている」というような記事まで書かれているほどです・・・。

したがって、日本より安全な国は存在しないと考えた方が旅はうまくいくわけです。また、外国に行けばひったくりや盗難といった軽犯罪や殺人・強盗といった怖い犯罪まで遭遇する可能性は常に考えておく必要があります。私の体験をお話すると、物を盗られるということだけで言えば、メキシコでクレジットカードを盗まれて使用されたり、ジンバブエで手に持っていたバックをひったくられたり、まあ1度や2度ではおさまりません・・・。

でもこんな話は私の中では笑い話で終わります。自分がはっきりと記憶している怖かったことがもっとあるからです。

その一つが、日中街のど真ん中でバスジャックに遭遇してしまったことです。世界一周中のあの日・・・。

 

【追記】

自分の人生において、外国であった危険な目といえば、

・今回の記事のお話(マジやべえと思った)

・国境で密輸を疑われ、別室で軍人に囲まれ2時間ほど拘束

・不審人物に間違えられ、マシンガンを突きつけられる(マジ死ぬかと思った)

・街中を歩いていたら突然ゴミ箱が爆発した(走って逃げた)

・食中毒(今後掲載予定)

・アテネのアメリカ大使館襲撃の現場に遭遇(逃げてTVでその後を観てた・・・)

 

など、いろいろありますが、まあ生きて帰ってこれてよかったです笑。その中でも鮮明に覚えているのがこのバスジャックです。

 

 

写真

ブラジル:パカバーナビーチ、この写真を撮る直前の事件でした

 

 

ブラジルで白昼にバスジャックに遭遇

当時私は、ブラジル・リオデジャネイロにて、旅先で出会った旅人と一緒に市バスに乗っていました。車内は結構混んでいましたが、私は座席に座っていました。その中で妙な動きをする20歳前後の男がいました。しきりに乗客のバックを見つめていたり、動きは不自然でした。

直感的に怪しいと旅人の嗅覚で感じた私は、自分のバックをさっと抱え込むように持ち、警戒していました。そうしているとその青年は、バスの後方に移動していったので「なんだあいつは・・・。」とくらいに思っていました。

 

その数分後・・・

 

「ぎゃあああああおおおおあああお !!」

 

 

 

という断末魔の叫びが聞こえたのです!! な、なんだあ!?と後ろを振り返ると、さっきの青年がナイフを若い女性に突きつけ、なんだか叫んでいます・・・。

 

こ、これはやばい\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

なにやらその青年も周りもポルトガル語で叫んでいるので、私にはよくわかりませんでした。ポルトガル語のできる一緒に行動していた旅人が

 

「なんかよこせって言っている、乗客はにげろおおお」

 

と、これまたよくわからんことを私に叫んでいます!

そして、バスからの脱出を2人で試みました。しかし、人も多いうえに大混乱の車内でそんなことはできず、20人くらいの乗客とともに車内に取り残されてしまったのです。

「やばい・・・。」

「先立つ不幸をお許しくださいパパ・ママ( ;∀;)」

 

大変な事件に巻き込まれてしまったアイジュは生きて帰れるのでしょうか。血の気の引いたアイジュたちの前にあらわれたなのはなんと・・・。

 

次回に、続く。

 

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この回は後編に続きます。いろんな目にあいましたが、一番記事として書きやすく、またわかりやすいのがこの事件でした。

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南米バスジャックで救世主現る~m3.com9回目の連載~

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 旅人、元バックパッカー。内科医。18歳の時に約10か月ほどかけて世界一周を経験。西回りに世界を駆け巡り、その後も休みがあれば旅を続け、今まで訪れた国はだいたい60か国くらい。旅で出会った日本人女性と結婚し、妻と子供2人の4人家族。

今まで1人旅・カップル旅を経て、家族旅行するようになっても世界中のどこへでも行く旅好き家族に。

「子供がいるからそこへは行けない」ということがないわけではないけれど、子供たちのためにも、子供たちのためになるのであれば、どこへでも行きたい、世界一周旅行でも行きたいと妄想し続けるアラフォー。まずの目標は「50歳でもう一度妻と世界一周する」。

夢は、世界のすべてをこの目でみること・世界の広さや美しさを子供に、そして世界に広めること。

今の充実した生活の原点を作り出したのが自分にとっては旅だった。見るものすべてが新しかったあの旅の感動は忘れられない。

 

2020年末をめどにアジア某国に家族で移住予定。旅の話とともに、移住の話もお伝えしていこうと思います。

子連れ旅行のことを中心に、役に立てたらうれしくおもいます。

 

Instagram:アイジュ




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