世にもミステリアスな医者の給料について② 当直や有休などについて

つづきです。

まず、私が記載しているのはあくまで一般論で、病院・大学・科(外科・内科など)によっても大きく変わってくるものなのですべての先生がそんな状況で給与を稼いでいるとは思わないでください。あくまでも一般論です!

なお、地方と都市部の差はかなりあります。私は都市部での医者経験しかないため、存じ上げない地方の情勢については言及を避けております。

そのことを理解いただいたうえで、私が内科医なので内科の医師の給与体系などについて話していこうと思います。




大きく分けて医者の給与体系は以下のように分かれていると考えていただくと良いかと思います。

【研修医】

【大学院生】

【大学病院勤め】(勤務医)

【市立病院勤め】(勤務医)

【開業医】

この中で研修医・大学院生は他と大きく異なり、開業医と勤務医も大きく違います。

このほかに地方か都市部かということでも大きく違うのですが、それはそれぞれでお話ししていこうと思います。

まず研修医からお話ししたいと思いますが、その前に一般的な考え方としての注意事項も書いておきます。

※当直という概念

医者には当直というものが存在します。言葉は聞いたことあるかもしれませんが、当直というのは入院中の患者さんや救急外来にいらした夜間の患者さんを対応する業務にあたることをいいます。この当直がかなりの曲者です。

病院によっては寝たきりのおじいちゃん・おばあちゃんばかりを対応している病院もあり、そういった場合はあまり呼ばれることはありませんが、地域の医療を守っているような大きな病院・医学部の大学に付属している病院などでは夜中も患者さんの急変・救急外来対応などが続きます。

そして一番の問題は、この当直が終わったのち、そのまま日常の業務を当たり前のようにこなさねばならないということです。

たとえば、朝から通常の業務をしている医者が、当直を行った場合、当直業務が終わればそのまま通常の診療を継続して行うことが多く行われています。最近はだいぶ解消されているとはいえ、医者不足や救急体制の問題などから当直が終わったらそのまま家に帰ってよいという制度を採用している病院は、ないとは言いませんし最近は増えてきていますが、多くありません。少なくとも私は当直明けに帰ってよいことにしている病院で働いたことはこの10年ありません。

私も先日当直でしたが、朝8時から翌日の夜8時ごろまで約36時間、病院から一歩も出ずに職場におりました。

年功序列が強く残る医療の世界では、ある程度年を取ってくると研修医などの自分より若手ががんばってくれているので、多少寝たり休憩したりできますが、研修医の間や忙しい時は36時間中34時間くらい働きっぱなしということも経験としてはあります。それで医療ミスするなとかおかしいだろ!!とキレそうになることもありますが、日本の医療制度・医療費の安さなどから考えるとこれを改善するにはかなりの犠牲を払うことになると思うので、一筋縄ではいかないと思います。日本の病院は基本的にお金がありませんので。

※大学病院とは?

大学病院とは、医学部に併設されたその地域・あるいは国の医療の中心となる大きな病院を指します。おおむね規模が大きく、専門的治療を行うことができるため、それ以外の病院よりも忙しいことが多いです。もちろん科や地域、先生によっても大きく変わりますが、基本的には大学病院って薄給で大変というのが医者の中でもある程度統一された感覚だと思います。

大学病院に準じるほど大きい病院も都市部には多々あります。がん治療しかみないがんセンターというような特殊なものもありますが、こういった大学病院あるいはそれに準じる大きな病院は、日常の診療だけでなく、医者を教育するという使命も帯びており、おおむね給与は少ないことが多くあります。

後日に述べますが、アルバイトというものをしないと生活していけないのもこの大学病院などの病院に勤めている時です。医者のアルバイトの仕組みについては簡単に別ページでご説明します。

※残業・有休・休憩時間という概念があまりない

医者たちは、私もそうですが、この時間に仕事をおしまいにしようと思っていても患者さんが急に調子が悪くなり、離れらなくなってしまうことが多々あります。もちろん時間で区切って離れようと思えば離れらますが非人道的です・・・。したがって休むことができるときに休んでおくことと、場合によっては家に帰れないことくらいまで考えて治療にあたる必要があります。

したがって忙しくないときはとことんのほほんとし、忙しい時は死に物狂いで働く・・・とまあ大げさですが、かなり差が激しく働いている印象があります。一般の会社員のお勤めの方と違って、9時から17時までみっちり働いて、休憩時間はとことん休憩する・・・ということはあまりありません。食事中でもNsからの問い合わせや報告の電話はバンバンかかってきますし、昼休みが結果としてない日もあります。特に若手のころは。

その証拠に、私が研修医のころは、タイムカードというものがありませんでした。むしろタイムカードは押さないでよいと指示されていました・

「何時から何時まで働くのを記録しちゃったら、厚労省から怒られるからみんな適当にしておいてね」

と嘘みたいな通達が教授から出されたこともありました(*_*)

労働時間や有休という感覚があまりないのだなーということを痛感させられたエピソードがあります。

だーれも就業規定を知らない

何年か前、厚労省からの通達を受けて、私たちの医局(病院内でのグループのこと)で

・みんな何時間残業しているのか?

・みんなどれくらい有休をとっているのか?

を調べろといわれ、皆で議論しました。そうしたところなんと医局員の全員が、何時から何時までが就業規定なのかを知らず、自分たちに何日間有給休暇が与えられているのか答えられませんでした。もちろん私も・・・。

そこでみんなで「そうかー院長に聞いてみよう!」ということになり、病院長に尋ねてみたのです。なんとそこでの答えは・・・

「知らないから事務長に聞いて」

でした・・・。おそろしや・・・。

結局事務長に聞いて初めて知ったことばかり・・・。

そんな感じでした。我々はダメなほうなのか?全国のDrに伺ってみたい。

とりあえず長くなったので今日はここまで。

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