やはり難しいバイオ株の投資~サンバイオを臨床医目線で思うこと~

※今日の記事は決して被弾した方を中傷したり、がっかりさせたりするものではありませんことご理解ください。あくまでも医師として、一投資家として、やはりこういったバイオ株のむずかしさを肝に銘じておくための記事だと思ってください。

今日は新興市場もいい雰囲気で。

オークファンは上昇し、昨日売却したエヌリンクスが下がり。

トランザスやメドピアもあがるなど、私も久々に3桁近い利益が出て。

気分もよかったのに・・・

15時過ぎの、こんなある方のツイートを拝見・・・




( ゚Д゚)

脳梗塞はダメだったのか・・・。

医者として非常に残念に思う

このサンバイオという会社のSB623についてのこの発表は、医学に携わるものとして残念に思います。医者向けのコメントになりますが、そうはいってもプロトコルもそこまで把握しているわけではないですし、primaryのエンドポイントの設定に問題があったのではないかというご意見もあるようですし、そもそも私は神経内科あるいは脳外科医ではないので適当なことは言いたくありませんので、詳細には述べられません。外傷性脳障害と脳梗塞で差が出る理由に注目したり今後の解析によって新たな臨床試験を始めることはするのだろうとなんとなくわかりますが。

今回の話題になっている薬剤である、SB623の外傷性脳障害の臨床試験の結果を見て、夢のような薬だと思ったことは間違いありません。簡単な説明で恐縮ですが、一度壊れた脳は元に戻らないといわれているのが定説でした。それが戻り(実際に中枢神経の細胞がどうやって戻っているのかまでは私もよくわかっていません)、少なくともSB623投与前の状態に比べて動けるようになる・・・そんな世界が来るのかーと多かれ少なかれ思っていたように思います。

専門医でなくとも、脳梗塞で困っている方はいくらでも拝見しますし、私でも特にご年配の方の治療を、神経内科医・脳外科医不在の場合は一般内科医として行うこともあります。ここ10年で脳梗塞の治療も大きく変わってきていて、より早期の専門医の治療が求められるようになっているため、特に若い方が脳梗塞を発症した場合は以前ほど一般内科医が治療をすることはなくなりましたが、発症からすでに丸1日が経過しているなどの場合や非常にご年配の方で積極的な治療が難しい場合の対応はいまだに私でも担当します。ですのでその怖さ、特にその後の大変さを知っていることから、(脳梗塞は皆様も想像できると思いますが大変なのは発症後、リハビリをしてどこまで動けるようになるかが鍵なわけです)この薬剤への期待感はかなりありました。

それがnegativeな結果であった・・・。さすがに残念ではあります。とはいえ、この薬剤に限らず、そんなことは医学の世界で山のようにあります。

だからこそ、バイオ株には手を出せない

私は今までの投資人生、まあたったの10年間ではありますが、今までバイオ株に手を出したことはありません。もちろんテクニカル的にバイオ株を触るデイトレーダーの方や、バイオ株をご自身の強みとして認識している投資家の方々はそれでよいと思うのですが、知人の投資家の方にも絶対おすすめすることのない株はやはりバイオ株だと思います。実際に数日前も複数の株クラの方にサンバイオについてどう思うか尋ねられ、「テクニカルはわかりません、薬に期待するのは大いに結構ですが今からのサンバイオへの突入は投資ではなく投機です」とお答えいたしました。実際に手を出さずにいられたようで感謝されましたが、仮にサンバイオが15000円になっていたとしても、同じことをお伝えしていたと思います。初動に乗れるときだけだとおもいます、手を出していいのは。

世の中にはとんでもない量の新薬が開発され、そのほとんどが没になり、臨床試験に移行できる薬剤ですら相当少ないといわれているそうです。その中で、実際に臨床試験を開始(PhaseⅠ)して、実際に承認されるのは1割未満だそうです。(Clinical Development Success Rates 2006-2015 – BIO, Biomedtracker, Amplion 2016)

私は薬剤師でもないですし、薬理学も大して勉強しなかった( ;∀;)ので、詳しいことは知りませんが、薬を開発することだけでも難しいことくらいは知っています。ただ、その先の臨床現場において、発売されるだけでも大変な薬剤が、実際に使ってみたら思っていた以上にたいしたことなかったという経験も、期待されていなかったにもかかわらずとんでもなく素晴らしい薬だったという経験もあります。つまり、薬剤が発売されたのちも、実際医者が使用してみると患者さんのためにはあまりならなかったということすらザラにある世界なのです。

それがまだ発売できるかどうかも分からない段階で期待値を背負って上がっていく・・・。そんな姿をみているとやはり投機に思えてしまいます。ちなみにサンバイオの株を持っていた方の中で、臨床試験のことを理解せずに買っていた方もいると思います。そうなるとやっぱり投機だと思えます。

もしこの結果を受けても「いや、やっぱりこの薬は素晴らしい薬だと思う、世の中の患者さんのために可能性が少しでもあるなら、俺はこの会社を応援し続ける」というエンジェル投資家のような魂をお持ちの方なら、ぜひサンバイオのみならず創薬ベンチャーでがんばっている方々を応援してあげてほしいと思いますが、そうでなく利益を生み出すためにバイオ株をやられるのはやはりギャンブルだと思います。前述のように初動ではいったり、テクニカルだけで入っている上手な方は別です。

とはいえ、サンバイオのこの臨床試験がぽしゃっても、個人的には脳出血後のstudyについてはまだまだ未知数で期待していいんじゃないかと思っています。しかもどこまでかはわかりませんが、安全性に関しては問題ないようで・・・。

まあでも治験にほとんどかかわったことのない臨床医としてはようわかりません、この薬剤の開発がなくなる可能性だってまだまだ高くあるわけですからね。せっかく期待の薬剤だったのに期待だけで終わることも多々あるわけで。私の専門分野でもありますからね。

しかし、明日からの相場はしばらく新興市場は厳しそうですね。追証も出るでしょうし、退場される方も少なくないかもしれません。せっかく個人投資家のマインドが改善してきたところなのに残念・・・。私の保有銘柄よ、連れ安しないで( ;∀;)まあ必要以上に安くなったら買いますけどね!




サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

今年はポイ活がんばろうとおもいます

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