世にもミステリアスな医者の給料について⑧ フリーランスという働き方

最後に、フリーランスという先生方について簡単にまとめてみようかと思います。ここでのフリーランスは内科医を前提にさせてください。(外科系・麻酔科などはよくわからないので・・・。)

簡単に申し上げると、どこにも属さず、いわゆるアルバイトを中心に自分でスケジュール管理し給料を稼ぎ生活している医者たちのことをフリーランスの医師といった言い方をするようになってきています。私はフリーランスになったことがないため、誤っている点もあるかもしれませんが、あくまでもイメージでお考えいただければと思います。





私は個人的に、大きく分けて、このフリーランスには2つのタイプの医師がいると思っています。

・常勤に属さず、アルバイトだけで生活している医者

・子育てや介護などをしつつ、仕事は自分のスキルアップのためにも給料のためにも継続したいと考えている医者

実はアルバイトだけしているほうが給料は高い・・・が・・・

先日の記事のように、医者アルバイト料が高いため、極端な話アルバイトだけしている医者のほうが給料は高くなります

私の周りにはあまりフリーランスの先生がいらっしゃらないため、あくまでも自分がフリーランスとしてできた場合の一例をお示しします。m3.comなどを通じて、内科医として募集しているアルバイトは多くの場合簡単に見つけることができます。

【あるフリーランスの先生の1週間】

AM バイトA バイトB バイトA バイトA お休み お休み
PM バイトA バイトB バイトA バイトA お休み お休み
バイトC当直

例えばアイジュだったらこんなのいいな~と思うのをあげてみました( ´艸`)

バイトA・B・Cはそれぞれ違う病院だと思ってください。Aクリニックでのバイトが週3回、B病院が週1回、C病院での当直が毎週あります。

それぞれ大体ですが、1日で8万円前後、当直1回で4万程度と考えて1週間で36万円ものバイト代が稼げます。

1か月で150万を切る程度でしょうか。なんという高額( ゚Д゚)

しかも恐ろしいことに週4回しか働いておりません・・・。

でも、お金を稼ぐだけでは長続きしない

これはみんな医者たちなんでこうやらないんだ!と思うかもしれません。しかしこの働き方はデメリットもあるのです。いくつかありますが、それはスキルアップが望めない可能性が高いということと、いつ切られてもおかしくない(要するにリストラ)といったことがあります。

医学・医療というのは日進月歩で本当にものすごいスピードで進化しています。私が学生や研修医だったころには考えられなかった治療も数多く存在します。とても有名なものにC型肝炎がありますが、いまやC型肝炎が治らない病気だったと信じられないくらい治療が簡便でかつ確実になっています。(治療をすれば、ほぼ100%治療できるといわれています。)私は専門医ではありませんが、私が研修医のころに使用していたC型肝炎の治療薬なんて今はほとんど使われなくなり、劇的に変わってしまいました。

自分がかなり勉強熱心だったり、気にして医学的な情報を常にアップデートできる方ならまだしも、単にお金を稼ぐあるいは生活のために医者をやっているという先生は、正直ついていけなくなるくらい医療は日進月歩です。医学界の権威といわれる年配の先生であっても、専門外の治療となると20年ほど前の治療をしていることがあり、若手の医者たちがあきれてしまったということは、正直よくあります。

もちろん明日は我が身で私もこうならないように努力するよう勉強していますが、それでも大きな病院にも属さず、常に多くの情報にさらされている状態でないと、医師として、特に専門医としての能力がどんどん衰えてしまう可能性があるのです。

また、専門医といわれる資格を取るには大学病院や大きな病院などの教育病院・教育関連施設と呼ばれる病院に所属して、研究や症例経験を積まないとならないことが多く、初期研修医が終わってすぐにフリーランスの医師になれるほど甘くはありません。したがってこの働き方ができるのはある程度の経験のある先生で、自分の能力を落とすことなく学ぶ姿勢を持った勉強熱心な先生だと思います。医者がみな勉強熱心じゃないわけではありませんが、かなりの努力が必要となる働き方なのです。

したがって、皆がフリーランスを目指すか?というと難しいのかもしれません。とはいえ、内科医でない、例えば麻酔科などではこのような働き方がかなり増えているようです。私は麻酔科医でないので、詳しいことは間違ったことをお伝えすることになりかねませんのでご容赦ください。

切られる、つまり契約を破棄される可能性があるのはサラリーマンと同じで、クリニックがつぶれたりする可能性があるということです。このリスクはご理解いただけると思います。実際に私の知り合いのフリーランスの先生も「病院倒産多いから気にしてる」といっておりました・・・。幸いにして医者が働き口がなくなるとか、就職氷河期ということはいまのところありませんのであまり気にされない先生もいるようですが・・・。

子育てしながら自分のペースで働けるというメリットも大きい

とはいえ、この働き方がとても有利といいますか、メリットにできる働き方もあります。その一つが働く子育て世代には使いやすい面もあるということです。

すでに専門医などの資格を取っているケースでも、そうでないケースでも、初期研修医が終わっていればアルバイトをすることは可能です。ある程度自分の能力を発揮できるアルバイトがあるのであれば、週3日午前中だけ働くといった働き方や、夫(妻)がいる土曜日だけ働くといった柔軟なワークスタイルを持つこともできます。自分のスキルを落とさず、あるいは勉強を継続でき、生活費も稼げるというなかなかお得な働き方でもあるわけです。

私の同級生でも、まったく医療から離れることなく、ある意味子育てのストレスを忘れて仕事に打ち込めるという考え方もできるためか、フリーランスのような仕事を続けるママさんDrもいます。かなり満足度は高いとは言っていますが、「絶対的な勉強量やスキルは、常勤医にはかなわない」という思いもあるようで、一概にはいえないのかもしれません・・・。

この辺は出産や子育てといった人生設計の話にもなってきてしまうため詳しくはお話ししませんが、いずれにせよフリーランスという制度の自由さをうまく利用されている先生もいらっしゃるということです。

昨今の働き方改革は医師にも及んでおり、こういったフリーランスのスタイルでの仕事を求める先生は多くなってきている印象は確かにあります。様々な働き方ありますが、人それぞれですので。

まとめますと、フリーランスの先生は

・フルタイムに近い働き方をすれば、一般的に病院に勤めるより給料は高いことが多い

・専門医などの資格を維持したり取得したりすることができなくなるデメリットもあり、単純に給料が良いだけではない

・ママさん先生やパパさん先生にはメリットのある働き方かもしれない

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